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LTspice備忘録 モデルのインポート3

LTspice備忘録 モデルのインポート3

LTspiceで電気回路シミュレータを行う上での備忘録
今回は、メーカーが提供しているモデルがモデルファイルのみの場合のインポート方法を紹介する

モデルデータのダウンロード

まずは、各メーカーの商品ページからモデルデータをダウンロードする
今回は、TOSHIBA の PチャネルMOSFET SSM3J351R の場合を紹介する
下記のページにアクセスし、ドキュメントの「LTspiceモデル (注)」のmodファイルをダウンロードする
(2024/1/15時点では、「SSM3J351R_LTspice_20190212.mod」というファイルがダウンロードできる)

SSM3J351R | 東芝デバイス&ストレージ株式会社 | 日本

モデル名の確認

ダウンロードしたファイルの中を確認し、後で使用する「モデル名」を確認する

今回のファイルの場合、下記のようにコメントがあり、「Model call name」の「PMOS_SSM3J351R」 が該当する

*********************************************************************
*  (C) Copyright 2019 Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation
*  Date                 : 23/06/2016
*  File name            : SSM3J351R.mod
*  Part Number          : SSM3J351R
*  Parameter ver.       : Ver.1
*  Simulator            : LTspice
*  Model call name      : PMOS_SSM3J351R
*  TNOM                 : 25 degree
*  Pin Assign           : 1=Drain 2=Gate 3=Source
*
* Operation of this model has been verified only on the LTspice.
*********************************************************************

シンボルファイルの作成

流用できそうなシンボルファイルをコピーし作成する

今回の場合、「SSM3J340R_G0_00.asy」が
「C:\Users\XXXXXX\AppData\Local\LTspice\lib\sym\Contrib\Toshiba\lvmos」にあるので、
コピーして、「SSM3J351R_G0_00.asy」を作成する

シンボルファイルの編集

コピーしたシンボルファイル内の下記を編集する

  • 「SYMATTR Value」の「SSM3J340R_G0_00」を上記で確認したモデル名「PMOS_SSM3J351R」にする
  • 「SYMATTR ModelFile」の「Contrib/Toshiba/LVMOS/SSM3J340R_G0_00_enc.lib」を「Contrib/Toshiba/LVMOS/SSM3J351R_G0_00.mod」に

モデルファイルの配置

上記で設定した「SYMATTR ModelFile」の「Contrib/Toshiba/LVMOS/SSM3J351R_G0_00.mod」に、ダウンロードしたモデルファイルをリネームしておく

相対パスになっているため、実際には、「C:\Users\XXXXXX\AppData\Local\LTspice\lib\sub\Contrib\Toshiba\LVMOS」におく

回路図にインポート

あとは、LTspiceの、通常のコンポーネントの追加から 「Contrib/Toshiba/LVMOS/SSM3J351R_G0_00」 を選ぶことができる (ファイルを置いた後に、LTspiceを再起動する必要あり)

私の拙い知識で書いておりますので、誤り等ありましたらご指摘ください