講義05 状態変数線図と状態変数変換
対角化することで、固有値の影響がわかりやすくなる
状態変数線図
状態変数変換
状態変換行列 を用いて変換する
変換すると
パラメータが下記のように変換されたことになる
伝達関数の変化
状態変数変換によって、伝達関数は変わらない
に関する伝達関数を求める
まずは、 について
これを用いて、 については
よって、伝達関数 は
となり、もともとの伝達関数と同じになる
対角化による状態変数線図
状態変数変換を用いて、 を対角化すると、状態変数線図がシンプルになる
対角化には、固有ベクトルを使用する
下記の状態方程式、観測方程式のシステムで考える
固有値は
固有ベクトルから、対角化行列 を定め、その逆行列 を求める
これらを用いて、新しいパラメータを求めると
よって、変換後の状態方程式、観測方程式は下記になる
この結果から状態変数線図を描くと下図になる
固有値ごとに分離される
参考文献
この記事は以下の書籍を参考にしましたが、
私の拙い知識で書いておりますので、誤り等ありましたらご指摘ください